2012/06/27

新しい幸せの条件とは?

出典
http://diamond.jp/articles/-/20130


ハワイをベースにノマドライフを実践する本田直之が、幸福度ランキングトップの北欧(デンマーク、スウェーデン、フィンランド)の人たちと幸福について語り合った。北欧の人たちの答えの中には、ある共通の“パターン”があった。今回は「新しい幸せの条件」について考えてみる。
 私がふだんハワイで暮らしたり、毎年訪れているニュージーランドやオーストラリアで感じていたこと、北欧でのインタビューで見えてきたこと……。そこには、ある共通の“パターン”がありました。
 これから目指すべき「新しい幸せの条件」とは、いったいどんなものなのか、を考えてみたいと思います。
 まず第一には、やはり「仕事が楽しい」こと。給料が高いとか低いとか、そういうレベルの話ではなくて、自分が楽しいと思って仕事をしているか、チャレンジングな仕事ができているか、成長を感じられているか、満足できているかということです。『LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。』でも書いたのですが、「仕事と遊びの一体化」という話につながることでもあります。
 次に「いい仲間、いい家族がいる」かどうか。仕事は楽しい、でもそれだけで家族も仲間もいません、というのは悲しい話で、これもまた幸せからは離れてしまうでしょう。
 当然、「経済的に安定している」というのも大事です。なにもすごい資産とか、たくさん収入がなければいけないというのではありません。あくまで自分が安定できているな、というレベルでOK。モノを減らしてシンプルに生きるとはいっても、ある程度を賄える経済的な安定がなければ、いくら仕事や趣味が充実していたとしてもつらくなってしまいます。
 また、金額が多い少ないということよりも、もっと重要なのが、その「使い方」。収入と支出のバランスがとれていない人は、お金の使い方をコントロールできていない可能性が大きいのです。自分にとっての幸せなライフスタイルを見つけられていないと言ってもいいかもしれません。

時間を自分でコントロールできると感じているか

 そして4番目は、生きていくうえで当たり前のことなのですが、「精神的・肉体的に健康である」ということ。
 5番目は「刺激のある趣味やライフスタイルを持っている」こと。私の場合であれば、サーフィンやアイアンマンのように、自分をワクワクさせてくれる趣味、人生が豊かになるようなライフスタイルを持つことです。仕事も楽しいし、いい家族もいる、経済的に安定していて健康だけど、いざ休みになったら何もやることがなくてゴロゴロしている。また大人になると、どうしても人脈は仕事関係など利害がからむものに偏りがち。こうした趣味がないと、なかなか利害関係のない仲間は広がっていかないと思います。
 6番目に「時間を自分でコントロールできると感じている」こと。「時は金なり」ではないですが、まずは自分のために使える十分な時間を持つことです。ただ、これもお金と同じようにバランスが大事で、重要なのは自分でコントロールできるものだと感じていること。収入はあるけれど、仕事が忙しすぎて家族や仲間と過ごす時間がないというのはもちろんダメですが、「何もやらない時間がたくさんある」というのでは意味がありません。

ゴールに向かっている感覚を持っているか

 7番目は住環境、「住む場所をしっかり選んでいる」こと。どんな仕事をして、どんなライフスタイルを送りたいから、それを実現するためにどんなところに住めばいいかを考える。どんなに便利な場所やすばらしい家に住んでいても、自分のスタイルに合っていないのでは、その環境自体がストレスになってしまうからです。
 家を購入するという観点から考えると、日本のように20年、30年で家の価値がゼロに近くなってしまうというのは大きな問題でしょう。北欧の人たちの多くは、サマーハウスを持っていますが、基本は親から引き継いだもの。そして自分が買った家が、引退したときに買ったときの値段よりもいいバリューで売れるので、それを売って、小さな家とサマーハウスを買うケースが多いのだそう。
 日本では、買ったときより高い価値で家が売れるというのは難しいでしょうが、リサーチさえすれば、少なくとも価値が大きく目減りしないものを選ぶことは可能です。年金も期待できない中、家が資産になるか負債になるかで、人生はずいぶん変わってくると思います。
 8番目に、やっぱり重要なのは「考え方」、「いい考え方のクセを持っている」ことです。たとえば、なんでも人のせいにしがちな人や、常にマイナスに考えてしまう人、すぐに言い訳を考えてしまう人、常識にばかりとらわれている人はうまくいきません。そもそもそういう考え方では、まずここにあげた条件が揃うこともないでしょう。
 9番目は、「将来の見通しが立っている」こと。幸福度を下げる大きな要因が、将来どうなってしまうのかわからないという不安だからです。北欧の国々では、年金をもらって悠々と生きていくことはさすがに難しいものの、急に病気になっても医療費は無料だし、たとえ会社をクビになっても手厚い失業手当があります。目の前の生活が急に崩れることはないでしょう。
 しかし、残念ながら日本の場合、国には頼れません。描いていたストーリーが崩れても、少なくとも数年はやっていける状況を自分でつくっておかなければならないのです。
 最後は、「ゴールに向かっている感覚を持つ」こと。マラソンにしても、ただ走っているならつらいだけですが、42・195キロというゴールがあるからこそ楽しい。目標やゴールに向かっているとき、人間はつらさを感じないものです。
 これらの条件の多くに共通しているのは、仕事やお金や時間や場所、さらに常識に縛られず、自由でいること。そして、自分で選択すること。北欧の人たちを見て、強くそう感じました。

「ワークライフバランス」から「ワークライフハピネス」へ

1 仕事を楽しんでいる
2 いい仲間、いい家族がいる
3 経済的に安定している
4 精神的・肉体的に健康である
5 刺激のある趣味やライフスタイルを持っている
6 時間を自分でコントロールできると感じている
7 住む場所をしっかり選んでいる
8 いい考え方のクセを持っている
9 将来の見通しが立っている
10 ゴールに向かっている感覚を持つ
 この10の条件を持っていることが、幸せの条件であり大前提です。普通は、この一部だけを持って「幸せだ」とか「幸せになるためにはこういうものが必要だ」と考えがち。でも、これからは、すべてをバランスよく持っているということが大切なのです。
 私はあまり「ワークライフバランス」という言葉が好きではありません。その理由のひとつは、文字どおり「ワーク」と「ライフ」のバランスだけに焦点が当たってしまっていること。ここであげた「お金」や「趣味」や「健康」や「住環境」といった他の重要な条件が抜け落ちてしまっているからです。
 北欧でインタビューをしていて感じたのは、たとえ会社員の人でも、仕事や時間をコントロールできている意識がすごく強いということ。またいい仲間もいて、面白い仕事にチャレンジできて、場合によっては学校に入って学び直すこともできる。常に自分で考えて選択ができる、それがすごく大切だと感じました。
 なぜ日本人からその感覚が抜け落ちてしまったのでしょうか。それはかつて、幸せのストーリーすべてを会社がつくってくれていたからでしょう。「趣味」を持ちたいと思えばクラブ活動があり、たとえば野球場まで用意されている。また、「住環境」でいえば社宅や社食、さらには保養所など、仕事以外のサードプレイスまで完備されていました。
 そのため、それらを保証してくれていた会社がなくなったり、早期退職を迫られるなど予定外のことが起きると、自分の居場所を一度に失うという結果を招いてしまうのです。
 さて、これから私たちは何を目指していけばよいのでしょうか。「ワークライフバランス」のようなわかりやすい標語はないだろうかとずっと考えていて、ひとつの言葉が浮かびました。それは「ワークライフハピネス」です。
「ワーク」と「ライフ」両方の「ハピネス」を目指す。仕事と人生の境目はもちろん、仕事と遊びの間の境目もありません。
 お金や時間や場所から自由になるように、仕事と遊びの垣根もなくなる。これからは、どんどんそういう方向に進んでいくと思います。これなら、定年になって居場所がない、仕事がないと悩むこともありません。生きていることが仕事になっていて、いつまでも自分が必要とされる、まさに幸せな終身労働のイメージです。




2012/06/07

きちんと知って欲しい

http://news.nicovideo.jp/watch/nw277770

これ、少し反感をもった記事です。
これでは皆、病気という事になります。
鬱病と自殺をリンクさせないで欲しい。


==以下、原文

うつ病は女性に多いということをご存知でしょうか。実はこれ、医療の現場では常識です。でも、うつ病と聞くと、なんとなく男性で問題になることが多いように感じませんか?
それもまた、ある意味では真実です。その理由は、日本では自殺者の大部分を男性が占めていること。例えば、内閣府が発表した平成24年4月のデータによれば、自殺者の総数2,228人のうち、なんと男性は1,565人であり、女性の663人よりもはるかに多いのです。
うつ病が自殺の重要な危険因子であることを考えると、ますますその“サイン”を見逃すことはできませんね。
そこで今回は、国立精神・神経医療研究センターの勝又陽太郎氏らが、男性自殺者の家族に実施した聞き取り調査を元に、うつ病を患って自殺してしまった男性が、その直前に見せた“サイン”を、危険度の低いものから高いものへと順に紹介していきます。

■5位:どうしても喜べない、または、興味が湧かない(57.6%)
この調査では、死亡時の年齢が20歳以上であった男性69例が対象となっています。平均年齢は46.4歳であり、調査は33の都道府県で行われました。全69例のうち、死亡時にうつ病に罹患していたのは33例で、この家族に質問をしています。
内容は、うつ病の診断基準にもなるエピソードです。そして、自殺者に見られたエピソードのうち、5番目にその割合が高かったのが、“興味・関心の喪失”という項目でした。
具体的には、“音楽を聞かなくなった”こと、“テレビを見なくなった”こと、あるいは“将棋や囲碁、スポーツなどの娯楽や社会活動に参加したがらなくなった”ことなどが挙げられます。
多くのことに興味をなくしたり、以前は好きだったことが好きでなくなったりしたら、その男性のことを少し気にしてみてもよいかもしれません。

■4位:憂うつな気分や気分の落ち込み(63.6%)
一見すべての事例に当てはまりそうですが、違います。危険度の第4位は“抑うつ気分”という項目でした。
“一日中苦痛の表情を浮かべていた”や、“話しながら泣いていた”はさすがに心配になりますが、そうでなくても、“ため息をついていた”や“消極的または悲観的な考えを述べた”などの様子も警戒対象であるようです。

■2位:ほぼ毎日疲れている、元気がない(69.7%)
 ■2位:自分には価値がない、役に立たない、失敗者だと思い込む(69.7%) ※同率
危険度第2位は同率です。うつ病患者の男性自殺者のうち、約7割に“疲労感”と“無価値観・罪悪感”のエピソードがありました。このあたりになると、周囲も“ちょっと危ないぞ”と感じるのではないでしょうか。
特に、自分のことを「良い夫ではない」、「良い親ではない」などと発言したら注意深く見守りましょう。自己評価が急激に低下するのは危険です。

■1位:不眠・過眠(81.8%)
さて、危険度がもっとも高いのは、なんと睡眠関係のトラブルでした。一般的には“落ち込み”のイメージで知られるうつ病なので、これは意外な結果と言えますね。
自殺の2週間前くらいから、“夜眠れない”や、逆に“寝過ぎる”などの症状を訴えることが多かったようです。睡眠薬を必要としたり、増量したりするのも特徴的です。
生活の基本となる“睡眠”の“質”は、どうやら命に関わるものであるようです。

いかがでしたか? これらの“サイン”をしっかりと押さえ、見逃さないことで、男性の自殺は防げます。救える命は救いたいですよね。
周囲の男性にこのようなエピソードがあれば、ぜひその人が病院に受診するよう、働きかけてみてください。職場や家庭などで共有できれば、きっと自殺は少なくできるはずですよ!
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